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株式会社メカトロ総合開発　代表取締役の田家(タヤ)でございます。
私がこの業界で「仕事がしたい」と考えたきっかけは、工業高校卒業後に入社した医療機器メーカーの会社でした。
当時の私は、機械に対する知識もノウハウも全く持ち合わせていない普通の機械のオペレーターでした。3交代勤務で一部分の不具合で不良品が多発する機械と毎日ストレスを感じながら作業をしていました。

幼い頃から時計を分解したりしてたので機械には興味はあったみたいで、別の部署の設計室で当時はドラフターでしたが機械の図面を描いている社員の姿を見ては「かっこいいなあ」と思いながら、毎日会社に通っていました。

しかしある日、私が扱う機械が不良品が多いこと知っていた上司が私に「これなんとかならないのか」と聞いてきたのですが、機械のことは素人の私にはどうすることも出来ないので「どうにもなりません」と答えるとその上司が「ここへこんな部品を付けてみたらどうか」と手書きで簡単な部品のポンチ絵を紙に描いてくれたので、それを元に憧れの設計室でドラフターを借りて１枚の部品図面を見よう見まねで描いてその部品を作りその場所へ付けてみました。
そうすると今までのトラブルが嘘のようにたった1個の3000円もしないような部品のおかげで不良品が殆ど出なくなり、ずっとストレスを感じていた作業が一瞬で解消されました。作っていた製品が注射器だったので毎日何万円も不良品を出していたと思います。
それを見た上司も「田家、すごいな」と私の手柄のように褒めてくださり、「こんなたった1個の部品で解決するのか」と感動したのを今でも鮮明に覚えています。
それ以来機械が持つ可能性に魅了された私はその会社を辞めた後、機械を製作する会社に就職し機械を１から学び28歳で独立し現在に至ります。
お客様や関係者の方々、社員やそのご家族など多くの方のお力添えに感謝し、日々難問に挑戦し解決し成長していきながら、作業者に安心安全でストレスを感じさせない「人にやさしい」機械創りを通じて、社会に貢献していきたいと考えております。